技術コミュニティラボ |
島根大学地域未来協創本部産学連携部門 |
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第6回ミーティング
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技術コミュニティラボは,少人数&双方向性の情報交換の「場」であり情報提供者である大学教員等と産業界を結びつけ地域における大学の垣根を低くするとともに,産学官連携をベースとしたイノベーションを創出するための新たな取り組みです。 今回はじめて松江工業高等専門学校の先生に情報提供をお願いし,情報工学科の杉山耕一朗 准教授に,『IoT を活用したモニタリングシステム』というタイトルで,主に『背景:地球惑星科学(気象学)と情報技術』と『IoTを活用したモニタリング』についてお話しをしていただきました。 参加者は,IoT,環境データの収集,センサ,ネットワークに興味をもつ地元企業,大学・高専職員,学生,島根県などのメンバーを合わせて25名でした。 まず『背景:地球惑星科学(気象学)と情報技術』について,地球惑星科学を専攻していた杉山准教授がなぜIoTの取り組みや研究を行うに至ったか,経歴を紹介するとともに,IoT黎明期からIoTのブームが到来する2010年代半ばまでの技術の推移について説明がありました。 次に『IoTを活用したモニタリング』について,実際にIoTを活用した取組みとして,「校内環境モニタリングと環境教育への活用」,「米作りにおける水入れモニタリングシステム〜屋外におけるモニタリング〜」という2つの研究の説明がありました。 |
一方,屋外における水門管理については,どのように水位を検出するセンサを作成したのか,また,広域な野外において,データをどのように収集したのかといったネットワーキングについての説明がありました。 最後に,特に産学連携の場では,研究者側が想定しているニーズと実際のニーズが異なる場合が多々あり,より現場のニーズに則したIoT環境やデータ提供が重要であるという説明がありました。 参加者からは,「IoT環境の構築にどれくらい費用がかかるのか?」,「保守・管理などはどれくらい必要か?」,「自作ラディエーションシールドはどのようにして作成したか?」,「IoT環境構築にはどのようなプログラミング言語を使用しているか?」,「屋外における広域の通信環境の構築にはどのような機器を使用したのか?」などといった質問があり,議論も大変盛り上がりました。 また,「効率よく怠けるセンサという考え方が参考になった」,「専門的になり過ぎない話が良かった」,「各人のディスカッションが参考になった」,「色々な視点からの話をきくことが出来て良かった」,「入門編として非常にわかりやすい内容だった」,「明るい雰囲気で質問しやすかった」,「意見が多く出ており良かった」,「少人数・双方向のコミュニケーションがしやすかった」といった多数のご感想をいただき,満足度も非常に高いミーティングとなりました。 次回第7回ミーティングの日程は,未定ですが,決まり次第ホームページやメーリングリストなどでお知らせいたします。 |
日時・会場 |
平成30年11月30日(金)14:00〜16:00 島根大学地域未来協創本部・北陵町 2階 研修室( 旧:産学連携センター ) |
主催 |
共催 |
島根大学 島根県 |
松江工業高等専門学校
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情報提供者 |
プログラム |
2007年3月北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了。博士 (理学)ポスドクとして九州大学大学院理学研究院,国立天文台天文シミュレーションプロジェクト,北海道大学大学院理学研究院,北海道大学低温科学研究所,JAXA 宇宙科学研究所を経て,2016年4月より松江工業高等専門学校情報工学科 准教授。 |
14:00〜 参加者自己紹介 / 情報提供 15:00〜 意見交換・ディスカッション 16:00 終了 |
研究シーズのPRポイント |
・「安価」かつ「多数」の IoT デバイスによる環境情報の収集と分析 ・活用事例の紹介: 教室環境の見える化, 地域農業での水資源管理 ・ハードウェア・ソフトウェア的な「ものづくり」 |
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