技術コミュニティラボ |
島根大学地域未来協創本部産学連携部門 |
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第20回ミーティング
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開催場所は、松江市北陵町の地域未来協創本部産学連携部門の会議室です。 島根県内や県外の企業、公設試、支援機関、大学から約20名の参加がありました。今回は材料エネルギー学部の学生の参加も多数ありました。 千星教授からは、はじめの導入として、身の回りには多様な導電部材があり、それには主に銅や銅合金が使われているとの説明がありました。 その後、幾つかの銅合金の有用性や、固溶強化型銅合金と析出硬化型銅合金について説明がありました。析出硬化とは、例えば銅母相中に過飽和に溶質元素が溶け込んだ材料を中間温度で熱処理(時効)したとき、母相中に第二相が析出するため材料が強化される現象のことです。 更に、千星先生の研究実例についての説明がありました。具体的には、明石海峡大橋などに用いられている高強度パーライト鋼線の製造技術を銅合金線材に展開した試みについてです。この結果、銅合金の中で最高レベルの強度−導電性バランスをもつ線材/薄板材の作製に成功しました。この成果は主に電子部品用通電接点材料として期待できる技術です。 最後に、冷間加工した合金を低温・短時間で焼鈍(しょうどん)すると更に強度が向上できるとの最新の研究成果についても紹介がありました。 発表中、発表後には参加者から様々な質問があり、大盛況にて本会を終えることができました。 アンケートでは、「様々な意見や質問を多く聞くことができた」、「プレゼン時に質問できる形式が良かった」、「図や実物などがあってわかりやすかった」、「社会で実装されている銅線材や線材の実験方法が分かった」、「学生が多数参加していてよかった」、「雰囲気が良かった」などの好評を頂きました。 |
日時・会場 |
主催 |
2024年5月28日(火)13:30〜15:30 島根大学地域未来協創本部2階
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島根大学 島根県
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情報提供者 |
プログラム |
研究内容はこちらをご覧ください。 |
13:30 挨拶、趣旨説明、自己紹介 13:40 研究紹介、質疑応答 15:20 クロージング 15:30 終了 |
研究シーズのPRポイント |
熱処理と塑性加工のコンビネーションによる組織制御技術 銅合金最高クラスの強度−導電性バランスをもつ素材の創製 一般的な汎用製造設備で製造可能 多面的なデータ解析に基づいた組織形成の機構解明 |
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