技術コミュニティラボ

 
   島根大学地域未来協創本部産学連携部門  

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第17回ミーティング

 島根大学 地域未来協創本部および島根県 産業振興課は、2023年3月28日(火)に島根大学 生物資源科学部 生命科学科 児玉 有紀 教授をお呼びして「クロレラと共生する繊毛虫ミドリゾウリムシの有用性について」をテーマに、少人数・対話型の研究紹介『技術コミュニティラボ』第17回ミーティングを松江市北陵町の地域未来協創本部会議室において対面にて開催しました。県内から、企業、研究機関、支援機関、大学等から6名のご参加がありました。

 児玉教授には、はじめに「ミドリゾウリムシの紹介」として、ミドリゾウリムシの生態や種類、特徴などについてご説明いただきました。特にオイルを生成するクロレラとミドリゾウリムシの共生の可能性やその増殖速度について詳しくご説明いただきました。

 次に、「ミドリゾウリムシを使ったSDGsに対する取り組み」の説明の中では、ミドリゾウリムシを使った水質浄化、若返り分子「イマチュリン」の活用、クロレラエキスの利用、ゾウリムシ内に生成される結晶の活用方法等についてお話いただきました。

 そして最後に、「今後の展望」として、以下のようなミドリゾウリムシの7つの利点についてまとめて頂き、ミドリゾウリムシが極めて有用な生物資源であるとのご説明がありました。

 @非常に高い食作用能力を持ち、多様な有機物を餌とすることができる。

 A餌となる有機物が無くても光さえあれば維持は可能である。

 B近年の研究で、ミドリゾウリムシのトランスクリプトーム情報とゲノム情報が得られている。

 C高い分裂能力を持ち培養が容易である。

 D川・田圃・池など世界中の淡水から容易に採取できる。

 E淡水産の小魚や、ミジンコやワムシなどの比較的大型のプランクトンなどの餌となり、生態ピラミッドの底辺部分を支えている。

 F細胞内にクロレラや、グアニンを主成分とする結晶構造をもつ。

 会の中では、発表後も含めて参加者の皆様から様々な質問や議論がありました。

 また、ミーティング後には3件の打ち合わせを実施済みもしくは実施予定であり、またそのうち2件については、具体的な共同プロジェクトに向けて調整を行っているところです。

  日時・会場

 

  主催

 

2023年3月28日(火)13:30〜15:30

島根大学地域未来協創本部2階会議室

 

 

島根大学

島根県

 

  情報提供者

 

  プログラム

 島根大学生物資源科学部
 生命科学科
  児玉 有紀 教授

 研究内容はこちらをご覧ください。

 ・研究室HP

 ・島根大学研究者情報

 ・research map

13:30 挨拶、趣旨説明、自己紹介

13:40 研究紹介、質疑応答

15:20 クロージング

15:30 終了

  研究シーズのPRポイント

 

ミドリムシと間違われがちなミドリゾウリムシですが、新たな生物資源としての大きな可能性を秘めています。

ミドリゾウリムシを使って20年研究をしているので、性質や培養法等について熟知しています!


- 連絡先 -
島根大学地域未来協創本部産学連携部門
〒690-0816島根県松江市北陵町2(ソフトビジネスパークしまね内)
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