技術コミュニティラボ |
島根大学地域未来協創本部産学連携部門 |
技術コミュニティラボ・オンライン座談会inしまね大交流会
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DXはスウェーデンのエリック・ストルターマン教授により2004年に提唱された概念で、「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」ということを意味します。 当日は、県内外の企業、教育研究機関、自治体等から36名のご参加がありました。 会津大学の藤井靖史先生による基調講演の後、島根における産学官のキーパーソンから、5G、AI、IoT、ビッグデータ、ドローン等の活用事例を発表していただきました。 そして最後に、オンライン・ホワイトボードMIRO※を使った20分間の座談(ワークショップ)を行いました。 今回は特に、地域社会におけるデジタル技術の社会実装についての情報提供および議論が行われました。
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プログラム |
基調講演
会津大学産学イノベーションセンター 客員准教授 藤井靖史 氏 「味噌汁フレームワーク」を用いた連携手法の紹介や、DXはあくまで手段であり目的ではないこと、何のためにDXやSociety5.0構築を実施するかが重要といった説明がありました。 【関連サイト】 ・「地方だからこそイノベーションが生まれる」 JMA GARAGE |
情報提供1. 「島根県内での5G・ICT活用の可能性」 株式会社ドコモCS中国島根支店 島根県内における5G利用可能エリア拡大や、牛の放牧におけるドローンの活用、老若男女が気軽に情報発信できることの重要性等につていのご説明がありました。 |
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情報提供2. 「Rubyから繋がる島根県におけるDXの可能性」 島根県商工労働部しまねブランド推進課 企画支援スタッフ 杉原健司 氏 これまで約10年間にわたりRubyを用いて産業振興を実施してきたことやそれに伴い、多くの雇用が生まれたこと、今後は、mruby/cや機械学習への取り組みを強化していくことについての説明がありました。
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情報提供3. 「ドローン・リモセンを活用した森林モニタリング〜最新技術のタイムラグ〜」 島根大学生物資源科学部 米 康充 准教授 航空機によるレーザーやドローンを使った森林計測についての説明、機械学習などに代表される人工知能技術の活用、研究が社会へ実装されるまでのタイムラグについてのお話がありました。
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情報提供4. 「海底AIマップ作成オープンプラットフォームの構築の試み」 島根大学エスチュアリー研究センター 南 憲史 助教 ドローンボートを使った海底マップ作成のための教師データの収集やその大変さ、異分野チームにおける共同研究実施の意義などについてご説明頂きました。
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(司会) 島根大学地域未来協創本部産学連携部門 服部大輔 准教授 (取りまとめ) 島根県産業振興課 主任 川上遼平 氏 最後に、オンライン・ホワイトボードMIROを使った20分間の座談(ワークショップ)を行い、(1)DXの今後の方向性(10年後の地域社会の未来予想図の設計)、(2)DXを今後推進するためにはどうすればよいか?(手段や方法)、(3)DX推進の今後の課題は何か?といった3点の議論を進めました。広範な分野のキーパーソンからの様々な意見がオンライン上で付箋として提出され、議論がかわされました。おわりに、会津大学の藤井客員准教授の発表を引用する形で、@何を目的としてDXを実施するのかといったことを明確化すること、A地域の組織づくりなどからDXを推進しがちであるが、味噌汁の汁が混ざり合う前の状態(冷たい部分と熱い部分が別れている状態)を探し出し対流させることにより自然に新しい構造(味噌汁が混ざった状態:イノベーション)がうまれることが重要であるといったことが結論としてまとめられました。 |
日時・会場 |
主催・実施 |
2020年11月7日(土)15:45〜17:15 Zoomによるオンライン開催 |
主催 : しまね産学官人材育成コンソーシアム 実施 : 島根大学地域未来協創本部・島根県産業振興課 |
その他関連サイト |
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問い合わせ先 |
島根大学 地域未来協創本部 産学連携部門 担当:服部 E-mail:crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp Tel:0852-60-2290 |
- 連絡先 - |