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出川 通氏による講演
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経済環境が厳しい今日,中小企業では,大企業などからの下請け型から,企画提案型への変革が必要と言われていますが,下請け型からの脱却には,自分の仕事は自分で創り出すという取り組みが必要となります。製造業において,新しい製品や技術を開発し,競合他社との差別化を行い,また,自社の独自の製品や技術を売り物にしていくためには,どのような心構えや手法,意識改革と覚悟が必要なのでしょうか。
そこで,中小企業が自社の経営資源を活かして,独自製品や技術を開発し,事業として進めていくためのコツについてのMOTセミナーを,島根県,安来市,公益財団法人しまね産業振興財団,安来商工会および当センターの主催で開催しました。
当センターと公益財団法人しまね産業振興財団が主催するMOTセミナーは,7年前から「しまね地域MOTセミナー」として開催してきましたが,今回は,特殊鋼を中心とした各種加工を行う企業が多い安来市で開催し,中小企業が,自社の経営資源,特に技術を活かして独自の製品や技術を開発し,事業として進めていくための心構えや手法について講義するとともに,身近な例で理解を深めてもらおうと,地元企業の取り組み事例を紹介していただきました。
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事例紹介
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先ず「グローバルに勝つ未来企業と未来技術者の条件〜 国際的な環境変化を踏まえ,企業として10年後を見据えた構想や戦略の立案の仕方 〜」と題し,株式会社テクノ・インテグレーション 出川 通 代表取締役(島根大学産学連携センター
客員教授)に講演していただきました。
引き続き,地元の2社(株式会社ナカサ 稲田聡 技術部長,秦精工株式会社 秦 友宏 取締役・工場長)から,それぞれの企業で取り組んでいる事例を紹介していただき,その後,パネル討論形式で会場との質疑応答を行い,マーケティングの実情,開発を行う上でのポイント,企業同士や大学との連携における苦労など,生の声を伺うことができました。
安来市をはじめ,島根県東部の企業の方々を中心に約60名の参加があり,盛況でした。
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