島根県では,産業振興をはじめとする地域の活性化が急務の課題です。産業の活性化のためには,地域の産業を支えている中小企業での新商品・新事業の創出や地域でのイノベーションの創出が不可欠です。
新事業の創出とは,新しい製品やサービスのアイデアを実用化まで育て上げ事業として成り立たせることであり,そのためには適切なマネージメントが必要です。ものづくり系の事業では,この適切なマネージメントを行うための手法の一つとしてMOT(Management of Technology)が注目されています。
新事業の創出やイノベーションの創出には,異分野の知識の融合が必要と言われています。特に,経営資源が限られた中小企業で新事業の創出を進めていくためには,不足する資源を補完するための様々な連携を必要とし,より適切なマネージメントを必要とします。産学連携も,不足する資源の補完や異分野の知の融合に役立つひとつの手段となっています。
そこで,島根大学産学連携センターと(財)しまね産業振興財団では,企業の経営者・開発担当者,大学・高専の研究者,産学連携支援スタッフなどを対象に講義と演習を組み合わせた「しまね地域MOTセミナー」を,平成19年9月18日(火)と12月3日(月)に開催しました。 |