平成28年度の活動

 国立大学法人共同研究センター西日本ブロック専任教員会議

■日程:平成29年3月10日(金)

■会場:長崎大学 産学官連携戦略本部 共同研究支援部門 2階研修室

 全国の国立大学法人で産学連携に携わっている教員等が集まり,産学連携の課題の議論や意見交換を行う「国立大学法人共同研究センター西日本ブロック専任教員会議」が,長崎大学で開催され,北村寿宏 教授と小金民造 客員教授が出席しました。

 今回は,北は新潟,富山から,南は熊本大学まで,全国各地の産学連携担当者18名が集まりました。

 各人の自己紹介を行った後,提案された議題について議論,意見交換が行われました。

 今回は,共同研究の実施状況,企業との共同研究の金額が低すぎること,大学発ベンチャー支援の手段の3点を中心に議論がなされました。

 共同研究の実施状況では,北村寿宏 教授が,現在,科研費で調査・分析を進めている結果について報告し,地元企業との共同研究の促進に向けた活動などについて議論しました。

 共同研究の金額については,各大学とも先日公表されたガイドラインのようなことはできにくいとの意見が多数出され,苦慮していることがわかりました。

 大学発ベンチャーでは,利益相反などのマネジメントが十分に行われている大学は少なく今後の課題であることが議論されました。

 会議後は,情報交換会が行われ,議論の続きが活発に行われました。

 次回は,平成29年に香川大学の当番で行われる予定です。

 平成28年度島根大学知的財産セミナー「島根大学の知的財産活用による地域イノベーションへ向けて」

■日程:平成29年3月2日(木)

■会場:島根大学総合理工学部1号館(松江キャンパス)

 今回のセミナーでは,産学連携センター 中村守彦 教授が講師を務めました。

 産学連携活動の一環として,自身も特許申請・取得して商品(医療品)の共同開発に多々携わる講師が,知的財産活用の実践を紹介しました。

 しまねMOTセミナー中級編「顧客価値と技術から展開する新商品・事業開発手法」

■日程:平成29年1月19日(木)〜20日(金)

■会場:島根大学産学連携センター出雲地区

 今回のセミナーでは,MOTのマーケティングを中心に,座学に加えて自らのテーマについて演習を行い,その結果を参加者間で発表し議論を行うグループ討議を組み合わせて行いました。参加者は14名で,制御機器,電子部品,電気機器製造,大学など様々な業種の方が参加されました。参加者のエリアは,出雲市を中心に松江市からも参加がありました。

 参加した皆さんは,熱心に講師の話を聞くと共に,グループ討議(演習)では各自が持ち寄った課題について活発な議論が行われ,会場が熱気に包まれるほどでした。

 詳細はこちらをご覧ください。

 アグリビジネス創出フェア2016

■日程:平成28年12月14日(水)〜16日(金)

■会場:東京ビックサイト(西4ホール)

 平成28年12月14日(水)〜16日(金)に,東京ビッグサイトで,「アグリビジネス創出フェア2016」が開催され参加しました。

 このフェアは,全国の産学の機関が有する,農林水産・食品分野などの最新の研究成果を展示やプレゼンテーションなどで分かりやすく紹介し,研究機関間や研究機関と事業者との連携を促す場として開催する「技術交流展示会」です。

 本学からは,「農林水産の六次産業化プロジェクトセンター」と「低カリウムメロンプロジェクトチーム」が出展説明やプレゼンテーションを行い,これまで取り組んできた研究成果やその成果から実用化された柿ドリンク,低カリウムメロンなどについて紹介し,非常に多くの方が訪れ,関心を持って頂けました。

 産学連携センターからは,北村寿宏 教授,小金民造 客員教授が参加し,研究シーズを紹介するとともに各大学の産学連携活動などの情報収集を行いました。

 「農林水産の六次産業化プロジェクトセンター」の出展概要はこちらをご覧ください。

 「低カリウムメロンプロジェクトチーム」の出展概要はこちらをご覧ください。

 しまね大交流会2016

■日程:平成28年 12月11日(火)

■会場:くにびきメッセ 大展示場(松江市)

 平成27年度文部科学省から採択を受けた「地(知)の拠点大学によ平成27年度文部科学省から採択を受けた「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の取り組みとして昨年から開催されている「しまね大交流会2016」に,当センターも出展展示しました。

 出展したブースでは,島根大学の産学連携活動や研究シーズの紹介を行いました。いつもの産学連携関係のイベントとは異なり,企業からの相談だけでなく,NPOや自治体,学生の参加があり企業以外の方も産学連携に興味を持って頂いて質問を頂くともに,多様な方々との交流ができました。

 また,地域医学共同研究部門では,出雲市と進めている「やさしい医工連携」について,出雲市の展示ブースで共同出展しました。詳細はこちらをご覧ください。

 しまねMOTセミナー初級編「顧客価値と技術から展開する新商品・事業開発手法」

■日程:平成28年12月10日(土)

■会場:東出雲町商工会館 会議室(松江市)

 MOTセミナーは,島根県内の関連機関と連携し11年前から「しまね地域MOTセミナー」として開催してきましたが,今回は,松江市東出雲町での開催となりました。東出雲町での開催は今回で2回目になります。

 今回は,地元の2社(菱農エンジニアリング株式会社 小松原 浩 氏,株式会社曽田鐵工 取締役 曽田大輔 氏)から,それぞれの企業で取り組んでいる事例について紹介していただきました。その後,パネル討論形式で会場との質疑応答を行い,マーケティングの実際,お客さんとの連携の苦労など,生の声を伺うことができました。

 詳細はこちらをご覧ください。

 先進環境対応車に係る技術シーズ発信会

■日程:平成28年11月18日(金)

■会場:マツダ労働組合 ふれあい会館

 平成28年11月18日(金)に,マツダ労働組合「ふれあい会館」において,中国経済産業局及び一般財団法人ひろぎん経済研究所の主催するマツダグループ向け「先進環境対応車に係る技術シーズ発信会」が開催され,島根大学からは計測解析技術分野に二つの研究室が参加し,15分間のプレゼンテーションを行うとともにパネル展示をしました。

 横田教授の研究室は「低コヒーレンスディジタルホログラフィを用いた多層塗膜の乾燥・硬化解析法」について発表しました。

 工業製品の塗装乾燥解析を非接触・定量的に行うことは新規塗料開発,製造工程の削減において重要な要素と考えられます。現在実用化されている手法では,有効な方法は無いのが実情です。横田研究室では,ディジタルホログラフィ(DH)干渉法を応用した塗膜の乾燥・硬化解析法について研究し,その成果を企業共同開発により2016年6月キュアテスタとして,世界で初めて実用化しています。

 自動車のボディーなど多くの工業製品では製品の耐久性向上ならびに美観の付与を目的として数10 mmの膜厚で塗料を塗り重ねます。本研究ではDH干渉法を応用した低コヒーレンスDHによる多層塗膜の乾燥解析を目的としています。

 鈴木准教授の研究室は「大気中粒子状物質に含まれる重金属のリアルタイム計測」について発表しました。

 近年,国内においてもPM2.5に対する関心が高まっています。中国による汚染という印象が強いが,国内にも発生源は存在し,その候補の一つとして自動車が挙げられます。しかしながら,従来の環境分析のアプローチでは分析に必要なサンプル量を確保するための捕集時間が1日〜1カ月と長いため,詳細な発生源を明らかにすることができず,そのため,環境科学の面から自動車の改善点を提言することができませんでした。

 鈴木研究室が行っている“リアルタイム分析”は,数10ミリ秒〜10分間隔で大気中に含まれている金属濃度を測定できる技術です。この技術を用いることで,走行に伴い排出される金属やPM2.5の排出過程を詳細に明らかにすることができます。この測定・解析結果より,環境負荷の低い自動車開発に有効な提言を行うことができます。

 詳しい発表内容は,産学連携センターにお問い合わせください。

 出雲産業フェア2016

■日程:平成28年11月5日(土)〜6(火)

■会場:出雲ドーム(出雲市)

 平成28年11月5日(土),6日(日)に,出雲市矢野町の出雲ドームにおいて,出雲産業フェア実行委員会とNPO法人21世紀出雲産業支援センターの主催,島根大学等の後援で,出雲産業フェア2016が開催されました。

 このフェアは,「世界に羽ばたけ 出雲のものづくり!夢づくり!」をテーマに,地域の企業等の製品や技術などを一堂に集め,地元産業への理解を図り,企業間の相互のコミュニケーションを深める,さらには,大学等教育・試験研究機関の研究内容を紹介し産学連携の推進を図ることなどを目的にしています。

 島根大学からは,5つのグループが出展し,研究内容や産学連携による事例を紹介しました。

[8]産学連携センター(松江地区) [13]ナノテクプロジェクトセンター
[14]たたらナノテクプロジェクトセンター [17]産学連携センター(出雲地区)
[20]農林水産業の六次産業化プロジェクトセンター

 しまねMOTセミナー西部編「顧客価値と地域シーズから展開する新商品・事業開発手法」         

■日時:平成28年10月26日(水)9:30〜16:30

■主催:島根県,しまね産業振興財団

■共催:島根県立大学,島根大学産学連携センター

■会場:島根県立大学 コンベンションホール(浜田市)

 経済環境が厳しい今日,中小企業では,大企業などからの下請け型から,企画提案型への変革が必要と言われています。しかし下請け型からの脱却には,顧客価値を把握して自分の仕事は自分で創り出すという取り組みが必要となります。

 このような観点から,中小企業が自社の経営資源を活かして,独自製品や技術を開発し,事業として進めていくためのコツを学んでいただくセミナーを,島根県,公益財団法人しまね産業振興財団,島根県立大学,そして島根大学産学連携センターが連携して開催しました。

 当センターでは,島根県内の関連機関と連携し平成24年から「しまね地域MOTセミナー」として開催してきましたが,今回は始めて島根県西部の浜田市での開催となりました。

 まず「『経営者・技術者が開発した新製品がなぜ売れないのか』〜ビジネス全体を俯瞰し「顧客価値」を「必要技術」に「翻訳する」〜」をテーマに,株式会社テクノ・インテグレーション 代表取締役(島根大学産学連携センター 客員教授)の出川 通 氏に講演していただきました。

 続いて,島根県立大学の学生から「地元の食を再考する「まち弁」企画」を,地元の2社(株式会社しちだ教育研究所 牛尾巧 氏,株式会社オーサン 島大義仁 氏)から取り組んでいる事例を,それぞれ紹介していただきました。

 最後に,「まち弁」(お弁当+地元食材)を本格的な事業として展開するにはどのようにすれば良いかを題材とするグループ討議とその成果を発表していただきました。このような議論を通じて,MOTの理解を深めていただきました。

 浜田市や江津市など島根県西部部の企業や学生の方々を中心に約40名の参加があり,盛況でした。

 第28回国立大学法人共同研究センター長等会議

■日程:平成28年9月29日(木)〜30日(金)

■会場:福井県国際交流会館

 平成28年9月29,30日に福井県国際交流会館で開催された第28回国立大学法人共同研究センター長等会議に大庭卓也 センター長と北村寿宏 教授が出席しました。

 この会議には,全国の国立大学法人に設置されている共同研究センター等のセンター長,専任教員,担当事務など約160名が出席しました。

 1日目には,文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課の山下 洋 大学技術移転推進室長による基調講演があり,本格的な産学連携による共同研究の拡大に向けた費用負担等の在り方ついて紹介されました。

 基調講演に続いて,今回の全体テーマである「科学技術イノベーション実現に資する本格的な産学官連携の在り方」について情報交換と議論が行われました。

 セッション@では,「本格的な産学連携による共同研究の拡大向けた費用負担等在り方ついて」をテーマに,先進事例として,名古屋大学や大阪大学から,組織対組織の大型の共同研究としての指定共同研究や,共同研究講座,協働研究所について,また,共同研究にかかる経費の算出の試みについて詳しい紹介がありました。

 その後,九州大学,熊本大学,富山大学,名古屋工業大学,宇都宮大学から活動推進の糸口について紹介があり,パネル討論が行われました。

 地方大学では,大型の共同研究の促進と地元中小企業との共同研究は,相反する状態になる可能性もあり,地域貢献の実現と共同研究の大型化については悩ましい状態にあることが浮き彫りにされました。

 2日目には,地元企業からの後援として,福井経編興業株式会社の木 義秀 代表取締役専務による講演があり,「衣料から医療へ『下町ロケット2“リアル”ガウディ計画』への挑戦」と題して,ニット製造業の技術を核にした医療材料への事業展開の取り組みについて紹介されました。

 続いて,セッションA では,「人材,知資金の好循環システム構築」と題して,筑波大学,群馬大学,九州工業大学,京都工芸繊維大学,山形大学の5大学をパネラーとして,パネルディスカッションが行われ,産学連携に関する学金連携や社会人の人材育成などの取り組みについての紹介と議論が行われました。

 第29回国立大学法人共同研究センター等教員会議

■日程:平成28年9月15日(木)〜16日(金)

■会場:ホテル日航奈良

 全国の国立大学に設置されている産学連携を担当している組織の教員が集まり,情報交換や意見交換を行う「国立大学法人共同研究センター等教員会議」に,当センターから北村寿宏 教授と服部大輔 准教授が出席しました。

 第29回となる今回は,奈良先端科学技術大学院大学の当番により二日間に亘って開催され,全国から共同研究センター等の教員55名が集まり,様々な意見交換や議論が行われました。

 一日目の全体会議では,文部科学省 産業連携・地域支援課 大学技術移転推進室の西島宗明 氏のよる「本格的な産学連携による共同研究拡大に向けた取組について」と題する基調講演があり,共同研究の大型化やその費用負担のあり方など,財源多様化検討会での報告内容を紹介されました。また,平成29年度の概算要求についても紹介されました。

 その後,「科学技術イノベーション推進機能強化に向けた共同研究センター等のあり方」をテーマに三つの分科会(分科会1:オープンイノベーションを推進する仕組みの強化,分科会2:国際的な知的財産の戦略的活用,分科会3:地方創生に資するイノベーションシステムの構築)がありました。

 分科会3では,各大学の取り組みや学内での産学連携の担当部署の位置づけ,COCやCOC+事業と産学連携部署との関係について,各大学の状況を紹介し,情報を共有しました。また,基調講演で取り上げられた,本格的な共同研究の推進や費用負担の問題などを中心に意見が交わされ,地方大学ではどこも対応はこれからで,今後,本学でも検討が必要であると思いました。

 二日目は,継続して分科会で議論が行われた後,全体会議で各分科会でのまとめが紹介されました。

 イノベーションジャパン2016

■日程:平成28年8月25日(木)〜26日(金)

■会場:東京ビックサイト

 平成28年8月25日(木)〜26日(金)に,大学と産業界が持つ技術シーズとニーズの発見・出会いを目的とした国内最大級のマッチングイベントである「イノベーション・ジャパン2016−大学見本市」が,東京ビックサイトで開催されました。

 今年は,情報通信,ライフサイエンス,医療,装置・デバイス,ナノテクノロジー,環境保全・浄化,低炭素・エネルギー,マテリアル・リサイクル,シニアライフ(高齢社会),防災の計10分野から500件を超える大学などの研究最先端シーズが展示説明され,各大学の研究シーズや産学連携への取り組みの一端を感じることができました。

 島根大学からは,当センター地域医学共同研究部門の中村教授が「看護・介護の場面をやさしく照らすハンズフリーLEDライト」について出展し,産学連携での実用化成果を紹介しました。企業の方を中心に多くの関係者の方に興味を持っていただけ,PRできました。

 詳細はこちらをご覧ください。

 平成28年度中国・四国地区国立大学法人地域共同研究センター等センター長会議

■日程:平成28年7月15日(金)

■会場:鳥取大学広報センター2階スペースC

 平成28年7月15日(金)に,鳥取大学広報センター2階スペースCで開催された,平成28年度中国・四国地区国立大学法人地域共同研究センター等センター長会議に,当センターから大庭卓也 センター長と服部大輔 准教が出席しました。

 この会議において,特に第1部では,「本格的な産学連携による共同研究の拡大に向けた費用負担等のあり方」について議論がなされ,その後,第3部でも,「地域連携を担う組織体制」,「地域社会の発展に貢献する人材育成」,「地域企業の活性化と大学の役割(※島根大学提案)」について議論が交わされると共に,情報交換が行われました。

 材料・ライフサイエンス分野 新技術説明会

■日程:平成28年7月14日(木)

■会場:JST東京本部別館1階ホール

 新技術説明会は,大学や公設試験研究機関等から生まれた研究成果の実用化を促進するために開催される科学技術振興機構の事業です。

 山陰地域の大学,公設試験研究機関が連携して開催するのは10回目となり,島根大学,鳥取大学,島根県産業技術センター,鳥取県産業技術センター,鳥取県中部総合事務所農林局から生まれた計9件の新技術を,材料分野とライフサイエンス分野に分けて発表しました。

 本学からは,総合理工学研究科の梶川靖友教授による「ガラス基板上の多接合太陽電池を目指したGe(111)面上へのGaAs層形成方法」,総合理工学研究科の葉 文昌 准教授による「シェブロン型レーザビーム走査による走査領域の局所単結晶化」,産学連携センターの中村守彦 教授による「誤飲したボタン電池等の金属異物を簡単に除去するマグネット鉗子」の計3件の新技術の発表が行われました。

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 島根大学・松江高専「学生による研究発表会&産学交流会」

■日程:平成28年7月6日(水)

■会場:島根大学総合理工学部3号館

日頃,企業の皆様から「大学ではどのような研究が行われているのかよく分からない」,「大学での研究は難しくてなかなか理解できない」などと言われることがあります。そこで昨年から,企業の皆さんに,本学の若い学生の皆さんが日頃行っている研究を紹介し,参加者間で意見交換できるように「学生による研究発表会&産学交流会」を開催しています。今回の研究発表に松江高専の学生も参加しました。

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