平成24年2月9日(木)に,本学大学会館において,公益財団法人しまね産業振興財団との共催による「産学官情報交換会」を開催しました。第6回となる今回は,総合理工学部電子制御システム工学科に,昨年4月1日付で企業より移ってこられた李 樹庭准教授の機械設計に関するシーズを中心に行われました。
機械設計に関わる金属加工関連産業は,県内の主要な産業の一つであり,今後の技術力向上とともに,他の製品分野への展開等,さらなる発展が期待されています。
李准教授は,大手機械部品製造企業に在職され,有限要素法を駆使してとくに歯車装置設計に携わってこられ,設計技術に深い経験をつんでおられます。今回は,「先端歯車装置の設計・強度解析及び応用について
〜航空機・宇宙・産業ロボット関連機械の開発に携わった経験を交えて〜」と題しての発表でした。
当日は,28名の参加者が集まり,発表に耳を傾けていました。参加者からは,「普段勉強することがなかったので,業務をすすめるためにも良かった」,「解析の精度・評価,実現象との比較についてさらに詳細を聞きたい」との声も聞かれ,発表後の質疑応答では,地元の企業からの参加者より,直面している課題を含めて熱心な質問・議論が交わされました。さらにその後の名刺交換では,個別の情報交換が行われました。
またこの他に,大庭卓也
産学連携センター長より,来年度に開設される総合理工学研究科附属産学官教育推進センターについての説明がありました。
産学連携センターでは,今後も地元産業界のニーズを踏まえながら,研究シーズ発表や技術交流の機会を積極的に設けていく予定です。