「第2回産学官情報交換会(テーマ:電子制御・回路設計技術)」

島根大学産学連携センター  



 平成20年6月19日(木)に,本学において,「第2回産学官情報交換会」を開催しました。

 本事業は,財団法人しまね産業振興財団と共催で開催し,大学等の研究シーズを広く産業界に知ってもらうための「出会いの場」として開催するものです。

 第2回となる今回は,電子制御・回路設計技術をテーマに行われました。

 本学から,総合理工学部電子制御システム工学科の舩曳教授,山本講師,そして,松江工業高等専門学校からは渡邉講師が研究シーズの発表を行い,電子機器や電力制御の基盤となるパワーエレクトロニクス関連技術について研究成果の紹介を行いました。

 終了後の意見交換会では,個別の技術に関する質疑他,今後の県内の産業振興におけるパワーエレクトロニクス関連技術の重要性について,参加者も含めた活発な意見交換が行われました。

 本事業は,今後も継続して開催する予定であり,第3回は「食品」をテーマに,秋季に開催する予定です。


【日時・会場】 平成20年6月19日(木)
会議 : 島根大学 学生会館2階(松江キャンパス) 16時〜17時50分
交流会 : 生協第2食堂1階 18時〜19時30分
【 会議内容 】 (1)研究・技術シーズ発表 , (2)意見交換
【専門分野・発表内容等】

  山本 真義 講師

    (島根大学総合理工学部電子制御システム工学科電気エネルギー制御研究室)

 

専門分野・研究テーマ:

 ・パワーエレクトロニクス
 ・スイッチング電源
 ・車載用電源(昇圧・降圧・モータ駆動用)
 ・系統連系インバータ
 ・太陽光発電システム

意見交換会での発表内容:

 ・電源の小型化手法(トランスリンク方式)
 ・電源の高効率化手法(ソフトスイッチング)
 ・系統連系インバータのソフトスイッチング化の紹介
  (電圧形と電流形)

  舩曳 繁之 教授

    (島根大学総合理工学部電子制御システム工学科電気エネルギー制御研究室)

 

専門分野:

 ・電力制御工学

研究テーマ:

 ・電力制御システムの最適化,太陽光発電,燃料電池等を用いた家庭用分散型電源
  システム

意見交換会での発表内容:

 変動する電力を系統より受電する場合,系統への悪影響,多額の電気料金の支払い等の問題が生じる。そこで変動電力を平準化するシステムの設置が考えられるが,これには大きな導入コストが必要となる。そのため,少ない導入コストで,大きな導入効果が得られるシステムを選定(設計)する必要がある。
 今回は,導入する電力平準化システムの最適化手法として遺伝的アルゴリズムを用いた方法について概説した。

  渡邉 修治  講師

    (松江工業高等専門学校電気工学科)

 

専門分野・研究テーマ:

 ・パワーエレクトロニクス
 ・高周波スイッチング電源
 ・家電民生用直流電源の高効率化
 ・ディジタル最適制御

意見交換会での発表内容:

 ・ソフトリカバリ化による高効率チョッパ
 ・ソフトスイッチングフォワードコンバータ
 ・パルス電流充電による鉛蓄電池の再生
 ・強磁場電流制御用高周波スイッチング電源


▲左側:島根大学 山本 真義 講師 中央:島根大学 舩曳 繁之 教授
右側:松江工業高等専門学校 渡邉 修治 講師

【問合せ先 】 島根大学産学連携センター連携企画推進部門(担当:丹生)
 〒690-0816 松江市北陵町2
 TEL:0852-60-2290 
 E-mail:crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp
 URL:http://www.crc.shimane-u.ac.jp/