平成22年2月1日(月)に,本学大学会館において,財団法人しまね産業振興財団との共催による「産学官情報交換会」を開催しました。第5回となる今回は,県内の主要産業の一つでもある金属産業に関連したテーマで行われました。
研究・技術シーズ発表として,総合理工学部・物質科学科の森戸准教授,大庭教授が,最新の研究成果の紹介を行いました。森戸准教授は,「鉄鋼材料の形態及び結晶学的解析と機械的特性における組織因子の解明」をテーマに,大庭教授は,「山陰からの金属研究の発信」をテーマに発表を行いました。
当日は,約40名の参加者が集まり,島根大学の最新の研究成果と今後の展望に,熱心に耳を傾けられていました。発表後は,場所を総合理工学部棟に移し,今年度島根大学に新たに導入された分析機器の見学会も行いました。
見学会に続いて,島根県産業技術センター技術部の尾添・生産技術グループ科長による「島根県産業技術センターの機械・金属系研究と設備紹介」について講演が行われ,金属関連分野における産業技術センターの研究内容と設備活用事例について理解を深めました。
参加者からは,「専門的ではあったが,今後山陰地域の金属関連研究に大きな期待を感じた」,「分析機器を活用できれば,ビジネスの幅も広がるように感じた」との声も聞かれ,終了後の懇親会でも活発な情報交換が行われました。
産学連携センターでは,今後も地元産業界のニーズを踏まえながら,研究シーズ発表や技術交流の機会を積極的に設けていく予定です。

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