JST推薦シーズ新技術説明会
  New Technology Presentation Meetings!

島根大学産学連携センター


JST推薦シーズ新技術説明会で総合理工学研究科の和久芳春教授が発表しました

第4回ナノ・材料分野

(電子デバイス,ナノ・材料[有機・無機])

 独立行政法人科学技術振興機構(JST)では,A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)フィージビリティスタディ探索タイプ等から生まれた技術シーズの実用化を促進し,新しいイノベーションにつなげるべく,「JST推薦シーズ新技術説明会」を開催しています。

 平成23年度のナノ・材料分野(電子デバイス,ナノ・材料[有機・無機])の採択課題のうち,事後評価が高かった課題として,総合理工学研究科の和久芳春教授の「ガスタービン翼材料として実用化を目指したAl2O3/SmAlO3二元系MGC材料組織の微細化技術の開発」が選出され,平成25年3月11日(月)に,「画期的な超高温特性を有する新規二次元MGC材料の開発」をテーマに,和久教授が発表しました。

 発表に続いて,担当コーディネータである産学連携センターの丹生晃隆准教授が「想定される技術移転」について説明しました。

 本発表会では,ポスターセッションの時間も設けられており,和久教授の研究成果の実用化に向けて,JSTの技術移転プランナーや参加関係者との意見交換が行われました。

 産学連携センターでは,研究成果の技術移転に向けて今後も積極的なコーディネート活動を行っていく予定です。

島根大学では,研究成果を何に利用できそうかという視点で,産業界の方々に,研究内容をわかりやすく紹介する目的で研究シーズ集を作成しています。今回の発表シーズと合わせてご覧ください。

日時   平成25年3月11日(月)9:45〜17:05
会場   JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)
主催   (独)科学技術振興機構
後援   (独)中小企業基盤整備機構,全国イノベーション推進機関ネットワーク
 

島根大学からの発表

ナノ・材料

(11:30〜11:45)

「画期的な超高温特性を有する新規二次元MGC材料の開発」

研究責任者

総合理工学研究科 建築・生産設計工学領域 和久芳春 教授

研究シーズ

コーディネータ

産学連携センター 丹生晃隆准教授

新技術の概要

ガスタービン翼材として新たに1600℃の大気中で使えるAl2O3/SmAlO3系MGC材料を開発した。この材料の製造方法と組織構造について現在得られている2,3の特性と関連づけて説明する。この材料の1600℃における曲げ強度は同一組成の焼結材料に比べ約60倍も高く, 耐酸化性,組織の熱安定性など従来の耐熱材料(超合金)に比べ画期的に優れた高温特性を示す。
【従来技術・競合技術との比較】

現在ガスタービン翼材として用いられている材料は超合金であり,その耐熱性は約1100℃である。これに対して今回新たに開発したAl2O3/SmAlO3系MGC材料は約1600℃の耐熱性が期待できる。

【新技術の特徴】
1600℃において700MP以上の高温強度を持つ。
1600℃の大気中において粒成長がほとんどない(超高温において組織が安定である)。
1600℃の大気中において優れた耐酸化性を持つ。
【想定される用途】
ガスタービン翼材
超高温熱処理治具
高温精密器具部材
【想定される技術移転】
MGC材料は従来のセラミックスの焼結法と全く異なる一方向凝固法により製造されるので技術移転としては,(1) 新規組成系Al2O3/SmAlO3系MGC材料の製造技術およびその周辺技術,(2) Al2O3/SmAlO3系MGC材料の組織微細化技術,(3) Al2O3/SmAlO3系MGC材料の高温特性など。

お問合先

  ・島根大学の発表シーズについて
   

島根大学産学連携センター連携企画推進部門(担当:丹生)

TEL:0852−60−2290 

E-mail:crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp

URL:http://www.crc.shimane-u.ac.jp/

  ・JST推薦シーズ新技術説明会について
   

(独)科学技術振興機構 産学連携グループ

TEL:03-5214-7519

E-mail:scett@jst.go.jp

URL:http://jstshingi.jp/jstseeds1/2012/