12月8日(火)に,(独)科学技術振興機構(JST)の東京本部において,「山陰(鳥取・島根)発 新技術説明会」が開催されました。
新技術説明会は,大学,公設研究機関及びJSTの各事業から生まれた研究成果の実用化を促進するために開催されるJSTの事業であり,山陰地域の大学,産業技術センターが連携して開催するのは,今回が3回目になります。
当日は,島根大学,鳥取大学,島根県産業技術センター,鳥取県産業技術センターから,計10件の新技術の説明が行われました。
本学からは,生物資源科学部の森 也寸志准教授による「土壌中への選択的溶液輸送による土壌環境の修復」,総合理工学部の石賀 裕明教授による「ヘドロを加えた余剰汚泥からの新規な炭化水素抽出技術」,生物資源科学部の澤 嘉弘教授による「新規酵素アスパラギン酸脱水素酵素を用いるL−アスパラギン酸の生産と定量」,生物資源科学部の土肥 誠准教授による「雑草と闘うロボットたち」,以上の4件の新技術の説明が行われました。
当日は,関東圏を中心に約100名の参加者が集まり,山陰地域の大学,産業技術センター発の新技術に熱心に耳を傾けられていました。
また,各発表の終了後には,個別相談会も設けられ,民間企業等からの具体的な相談について,担当コーディネータも交えた協議が行われました。
新技術説明会では,新技術の説明に加えて,展示ブースも設けられ,参加者だけでなく,島根・鳥取の参加機関にとっても,情報交換を行ういい機会となりました。今回のような発表を通じて,大学発の新技術が産業界に活用されるきっかけづくりが期待できる他,参加機関同士の技術交流やマッチングなど,島根・鳥取両県の垣根を越えた産学官連携が進むことも期待されます。
なお,地元産業界に向けた技術シーズ発表会である「山陰発技術シーズ発表会in島根」は,平成21年3月5日(金)に,くにびきメッセにおいて開催致します。発表会では,昨年度と同様に,島根・鳥取両県の研究機関の技術シーズ10件を発表する予定です。こちらについては,詳細が決まり次第,公表させていただきますので,今しばらくお待ちください。

【昨年度の開催内容はこちらをご覧ください】
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