島根大学と出雲土建株式会社が共同研究成果を記者発表

島根大学産学連携センター地域産業共同研究部門


 

 出雲土建株式会社と総合理工学部の中井准教授とが共同研究を行い,これまで島根大学との共同で開発を続けてきた調湿用木炭「炭八」を,住宅の天井裏や床下に敷設することで,エアコンの使用電力を削減できることを明らかにしました。その成果を平成23年7月29日(金)に,島根県庁3F記者会見室において,出雲土建株式会社の石飛裕司代表取締役,総合理工学部の中井毅尚准教授,産学連携センターの北村寿宏教授が,記者発表しました。

 今回,出雲市内に建設したマンションを利用し,床下と天井に炭八を敷設した部屋と,全く敷設しない通常の部屋を設けてエアコンを連続運転させ,その消費電力を測定した結果,木炭を敷いた部屋の方が消費電力は一日平均24%少ないことが明らかとなりました。これは,木炭の断熱効果によると推測されます。

 調湿木炭「炭八」は,出雲土建株式会社と島根大学が2001年から産学連携で研究し,翌年に商品化した,建築廃材などのチップから製造した木炭で,今では全国で販売しており,マンション以外にも一戸建て住宅などの天井裏や床下にも敷設することができます。この他に,調湿効果や防かび,防音効果なども実証されています。

 またこの度の発表は,新聞各社(読売新聞,産経新聞,日本経済新聞,山陰中央新報,中国新聞,47NEWSなど)やテレビニュース(山陰放送やNHK「おはよう日本」など)に取り上げられ,現在,NHKの環境情報専門の動画サイト「エコチャンネル」で,動画配信されています。


(左)出雲土建株式会社 (中央)総合理工学部 (右)産学連携センター
    石飛裕司代表取締役       中井毅尚准教授     北村寿宏教授

 

 

調湿用木炭「炭八」については,当センターの下記ページでも紹介しています。

島根大学と島根県内企業との産学官連携による研究・開発から事業化までの事例について
中国地域産学官連商品集「瀬戸内・山陰の知産品ガイドブック」・・・島根大学の一覧


TOP