島根大学産学連携センター地域産業共同研究部門


H27しまね地域
MOTセミナー
中級編

 顧客価値と技術から展開する新商品・事業開発手法 (2)


 昨年に引き続き第3回目となるMOTセミナーの中級編「顧客価値と技術から展開する新商品・事業開発手法(2)」を,イノベーションのマネジメント手法(MOT)を用いた開発・事業化のコンサルティングや研修などを行なっておられる,株式会社テクノ・インテグレーション 代表取締役の出川 通 氏を講師に迎えて開催しました。

 今回のセミナーでは,MOTのマーケティングを中心に,座学に加えて自らのテーマについて演習を行い,その結果を参加者間で発表し議論を行うグループ討議を組み合わせて実施しました。

 参加者は10名で,金属加工,食品,サービスなど様々な業種の方が参加されました。参加者のエリアも,松江を初め,米子,安来,出雲,益田など様々でした。

 参加した皆さんは,熱心に講師の話を聞くと共に,グループ討議(演習)では各自が持ち寄った課題について活発な議論が行われ,会場が熱気に包まれるほどでした。

 自らのテーマで演習やグループ討議を行うことで,MOTやマーケティングについての理解を深められました。また,参加者間の交流が活発に行われ,自然に異業種交流となりました。

 今後もこのようなセミナーを継続し,MOTの普及に務めて行きたいと考えています。また,MOTが活かされ,地域での新事業やイノベーションの創出につながって行くことを期待しています。



日時

1日目: 平成28年1月28日(木)セミナー 13:30〜17:00 交流会 17:30〜19:00
2日目: 平成28年1月29日(金)セミナー  9:00〜16:30

会場

テクノアークしまね 1階中会議室(松江市北陵町 ソフトビジネスパーク内)

主催

島根県,公益財団法人しまね産業振興財団,島根大学産学連携センター

プログラム

〜見えないマーケットニーズを明確にし,新事業につなげる手法と演習〜

講師

出川 通 氏

司会

北村 寿宏
(株式会社テクノ・インテグレーション 代表取締役) (島根大学産学連携センター教授)
(島根大学産学連携センター客員教授)
T.いまなぜ,技術者のためのMOT(技術)マーケティングか

1.MOTのマーケティングの基本コンセプト
2.新事業のためのMOTマーケティングの実際の流れ
3.技術者の仕事と営業関係者の仕事分担・協力
U.成功するためのマーケティング@
  :どこに行くか,その優先順位は
   …顧客のカテゴリー(領域)とキャズム理論の活用
1.マーケティング戦略とは:仕様からベネフィットの転換
2.技術とマーケットの対話と関係
3.開発マーケティングの実際
4.MBAとMOTのマーケティング
5.マーケットの分類(カテゴリー,ニッチの意味) ( 演習−1 )
V.成功するためのマーケティングA
  :何を話すか,何を引き出すか…ベネフィットと対話により顧客の潜在ニーズをロードマップ化する
1.MOTマーケティング戦略とは:仕様からベネフィットの転換
2.技術とマーケットの対話と関係
3.テーマ・マーケティングを利用した開発成功の事例 ( 演習−2 )
W.成功するためのマーケティングB
  :見えないマーケットの予測…フェルミ推定の活用により,市場規模,売上予想規模を明確にする
1.技術の商品・事業化のためのマーケットの確実性と価値評価
2.存在しないマーケットの推定方法例
3.マーケットのサイジング問題の解決方法 ( 演習−3 )
X.リスクマネジメント:商品開発のテーマ探索とリスクヘッジをいかに考えるか
Y.まとめ
  :自社の開発プロジェクトを如何にマネジメントするか…Q&Aとセミナー総括 

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