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今出真司 助教によるショートプレゼンテーション
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平成25年8月29日(木)〜30日(金)に,東京ビックサイトにおいて,大学と産業界が持つ技術シーズとニーズの発見・出会いを目的とした国内最大級のマッチングイベントである「イノベーション・ジャパン2013−大学見本市」が,東京ビックサイトで開催されました。
今年は,情報通信,ライフサイエンス,医療,装置・デバイス,ナノテクノロジー,環境保全・浄化,低炭素・エネルギー,マテリアル・リサイクル,シニアライフ(高齢社会),防災の計10分野から400件を超える大学などの研究最先端シーズが展示説明され,各大学の研究シーズや産学連携への取り組みの一端を感じることができました。
島根大学からは,医学部 整形外科学 内尾祐司教授のグループが「宮大工の概念をハイテクで具現化した骨折手術支援システム」をテーマに出展し,今出真司 助教が研究シーズを紹介すると共に,ショートプレゼンテーションを行いました。
開発したこの技術は,骨折した部分を自らの骨で固定するネジを作製し,骨折を骨素材で正確に治療する技術です。
関節内骨折を接合するために用いる骨製ネジを,その場で正確かつ短時間で作製できるコンピュータ制御された超精密骨加工用装置を用いることで,患者から採取した骨小片(自家骨)から骨製ネジをテーラーメイド作製することが可能になります。
骨製ネジは,体内で骨と同化し時間とともに引き抜き強度が増します。また,金属製ネジを使用した場合に必要な抜釘術や生体吸収性素材使用時に危惧される異物反応などの従来の問題点を回避することができます。一方,骨製ネジのために採取した骨の部位は再生します。
このように,骨接合部に最適形状となる骨片の超精密骨加工用装置の開発を行い,骨折手術支援システムの構築を実現しました。
この研究シーズは企業の方を中心に多くの関係者の方に興味を持っていただけ,PRできました。
他に島根大学から,竹内 潤 理事(学術・国際担当)・副学長,小村陽悦 学術国際部長が,また,産学連携センターの阿久戸敬治 教授,北村寿宏 教授,中村守彦 教授,丹生晃隆 准教授,久保衆伍 CD,小金民造 客員教授が参加しました。
研究シーズの詳細は下記をご参照ください。
■イノベーション・ジャパンのページ:「宮大工の概念をハイテクで具現化した骨折手術支援システム」
■産学連携センター 研究シーズ集のページ:「骨折治療用の骨製スクリュー」
【出展ブースの様子】 |
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(左から) |
北村教授,潟iノ 小山 氏, |
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今出助教,中村教授 |
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