山陰発技術シーズ発表会inとっとり2013

島根大学産学連携センター  



PM2.5等の大気中粒子状物質に含まれる重金属等のリアルタイム測定技術をテーマに発表

 平成25年9月6日(金)に,鳥取県民体育館で,とっとり産業フェスティバル2013実行委員会と中国地域産学官連携コンソーシアムの主催により,山陰地域の大学や工業高等専門学校,公設試験研究機関による技術シーズを発表する「山陰発技術シーズ発表会inとっとり」が開催されました。

 発表会では,合計10のシーズが発表され,本学から,生物資源科学部 地域環境科学科の鈴木美成 准教授が発表を行いました。

 鈴木准教授は,「PM2.5等の大気中粒子状物質に含まれる重金属等のリアルタイム測定技術」をテーマに,時々刻々と変化するPM2.5を中心とした大気中の浮遊粒子状物質に含まれる重金属濃度をリアルタイムに測定する技術を紹介しました。従来,粒子状物質中の成分分析を行うためには,数日〜数カ月間フィルター上に捕集し,各種前処理後に測定をする必要がありました。今回発表された技術は,フィルターに捕集することなく直接分析装置に導入し,定量化するための校正法を確立させたもので,最短で10ミリ秒間隔での測定が可能になります。環境や健康に対する意識がさらに高まっている中,注目されている分野の研究成果であり,参加者の関心も高く,発表後には複数の企業や団体から個別の技術相談が寄せられました。

 産学連携センターでは,今後も,今回のような発表機会を通じて,本学の研究成果の情報発信をして参ります。

島根大学の技術シーズ発表

  環 境  

(15:50〜16:05)

PM2.5等の大気中粒子状物質に含まれる重金属等のリアルタイム定技術
 生物資源科学部 地域環境科学科 鈴木美成 准教授

技術シーズの概要

 時々刻々と変化するPM2.5を中心とした大気中浮遊粒子状物質に含まれる重金属濃度をリアルタイムに測定するための測定技術を確立した。

【従来技術・競合技術との比較】

 従来は粒子状物質中の成分分析をするには,数日〜数ヵ月間フィルター上に捕集してから各種前処理後に測定する必要があった。そのため,測定したデータは多様な発生源の総和となり,発生源を特定するのが難しいという問題があった。

【技術シーズの特徴】

  本技術は,フィルターに捕集することなく直接分析装置に導入し,さらに定量化するための校正法を確立させたもので,最短で10ミリ秒間隔で測定が可能である。

【想定される用途】

 ・PM2.5等大気中粒子状物質の観測
 ・クリーンルームの評価/ナノ粒子の品質評価


島根大学 鈴木美成 准教授の技術シーズについての問合せ
島根大学産学連携センター 連携企画推進部門 担当:丹生(たんしょう)
TEL:0852-60-2290 E-Mail:crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp

山陰発技術シーズ発表会inとっとりについての問合せ
中国地域産学官連携コンソーシアム 鳥取事務局 担当:加藤
鳥取大学 産学・地域連携推進機構内
TEL:0857-31-5703 E-Mail:chizai@adm.tottori-u.ac.jp