島根大学産学連携センター
Collaboration Center,Shimane University

アグリビジネス創出フェア2012


プロジェクト研究推進機構のブース
 平成24年11月14日(水)〜16(金),東京ビッグサイトで,農林水産省の主催により,全国の産学官の各機関が有する,農・林・水産・食品分野などの最新技術や研究成果を分かりやすく展示し,研究機関と事業者などとの連携を促進する技術・交流展示会であるアグリビジネス創出フェア2012が開催されました。

 島根大学からは,プロジェクト研究推進機構が『腎臓病患者も家族と一緒に食べられる「低カリウムメロン」〜病院食や贈答用としての生産に向けて〜』をテーマに,生物資源科学部 赤間一仁 教授が『夢の健康米を開発!白米100gにギャバを75mg含有!』をテーマにブース出展し,多数の事業者や企業の方に,研究成果を紹介することができました。
 特に,プロジェクト研究推進機構のブースでは,低カリウムメロンの試食があり,通常のメロンと食べ比べていただき,低カリウムメロンの方がおいしいなど,好評でした。

生物資源科学部 赤間一仁 教授のブース
 当センターからは,北村寿宏教授,丹生晃隆准教授が参加し,産学連携の最近の動向や企業ニーズの調査などを行うと共に,他大学の産学連携従事者と意見交換を行いました。

 全体を通じた感想として,多くの大学が出展して研究成果を紹介していましたが,農学系の学部が主体となり大きなブースで展示しているところも目立ち,大学としての出展の仕方にも工夫が必要であることを感じました。また,食品そのもの,あるいは,食品に近い研究成果が来訪者の興味を引いているように感じられました。

 

島根大学からの出展

生産ゾーン

『腎臓病患者も家族と一緒に食べられる「低カリウムメロン」

 〜病院食や贈答用としての生産に向けて〜』 

プロジェクト研究推進機構

 腎臓疾患を抱えている方々は,カリウム摂取において厳しい食事制限を受けており,低カリウム化食品の開発が切望されています。生食が好まれるメロンは,カリウム分が高く,「食べられない物」として捉えられていました。我々の研究グループは,水耕栽培における培養液中のカリウム含量をコントロールすることにより,果実内カリウム濃度を約60%にまで低下させる技術を開発しました(特許出願済)。医療施設向けの食材や贈答用としての生産や販売に向けて,一緒に連携できるパートナーを求めています。

 

食ゾーン

『夢の健康米を開発!白米100gにギャバを75mg含有!』

生物資源科学部 赤間一仁 教授

 高血圧の予防,ストレスの緩和などの効果があることから健康機能性成分として注目されているギャバ(GABA)を豊富に含む健康機能性米の開発に関して以下の内容を展示説明しました。
 1)GABAを豊富に含むコメの開発の流れ
 2)開発したコメの特徴(各種食品成分分析)
 3)開発したコメの血圧抑制効果の実証(ラットを用いた試験)
 4)開発したコメの展望(商品開発の可能性,市場価値など)