第2回産学連携セミナー〜健康と住環境を考える〜


 炭八しまねの会島根大学産学連携センターでは,「健康と住環境を考える」をテーマとした産学連携セミナーを開催しました。

 このセミナーでは,島根大学との共同研究から事業化に成功した事例である調湿用木炭「炭八」について,これまでの共同研究の成果の一部を紹介しました。

【日時・会場】 平成20年3月16日(日)
・出雲会場:ラピタウエディングパレス3F寿輝の間 10:00〜12:00
・松江会場:くにびきメッセ3F国際会議場 14:00〜16:00
 

 出雲会場:参加者150名

 松江会場:参加者130名


【プログラム】

主催者挨拶

  島根大学産学連携センター 北村 寿宏 教授

第一部・講演

 「アトピー性皮膚炎・その原因と改善方法」

  島根大学医学部 皮膚科 森田 栄伸 教授

 これまでの研究からわかったアトピー性皮膚炎の原因とその対策についてわかりやすく解説した。

 アトピー性皮膚炎は,角層脂質層の不具合による皮膚のバリア障害とアレルゲンによる過剰反応(アレルギー)により引き起こされる。角層脂質層の修復にはスキンケアが重要であること,アレルゲンの低減には環境改善が大きな効果を示すことを指摘した。

 共同研究の成果として,調湿木炭「炭八」を住環境で用いることで,環境が改善されアレルゲンを低下できることが明らかになってきた。

第二部・講演

 「木炭敷設による床下環境の改善」

  島根大学総合理工学部 材料プロセス工学科 中井 毅尚 准教授

 日本の住宅の現状を紹介し,床下環境の多湿化が進んでいること,住宅の長寿命化の観点から,床下環境の改善が必要であることを指摘した。

 床下に調湿木炭「炭八」を敷設することで,床下の湿度を調整することが可能で,夏場は床下の多湿化を抑制し,冬場は過乾燥を防ぐ効果があり,床下環境を改善できることが明らかになったことを示した。

第三部・講演

 「産学共同研究から学んだ健康と住環境」

  出雲カーボン株式会社 代表取締役 石飛 裕司 氏

 炭八の着想から実用化まで,研究開発の取り組み経緯を紹介した。

 日本の住宅,特に,山陰地方の住環境は,湿度に関して改善が必要なことがわかってきた。木炭の製造,製品の性能,木炭を住環境や住宅床下に敷設したときの効果を大学との共同研究で明らかにし,調湿木炭「炭八」の商品化に成功したことを説明した。


※開催案内のチラシはこちら(PDF)をご覧ください

【問合せ先】 「炭八しまねの会」事務局 出雲カーボン株式会社(担当:松岡)
     TEL:0120−34−8808(受付時間 8:30-17:30)

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