中国地域研究開発交流会
(第5回島根大学産学交流会)
の報告


ご参加ありがとうございました.
大盛況でした.

 新技術・新産業の創出に向けて、産学官連携による研究開発の推進が近年特に叫ばれているところであり、その事例は年々増加の一途をたどっています。しかし、一方で、その成果が事業化にまで至ったケースはそう多くない現状も存在しています。

 この交流会は、「産」「学」「官」の関係者が本音で語りあい、熱い議論を交わす中で、産学官連携が今抱えている問題点を浮きぼりにし、その解決の糸口を見いだそうとするものです。


日 時

場 所
★日時 : 平成15年11月27日(木) 9:30〜19:00

★場所 : テクノアークしまね
      (島根県松江市北陵町)
主催  中小企業総合事業団、(財)中国技術振興センター
共催

後援
島根大学、松江工業高等専門学校、島根県、島根県産業技術センター、
(財)しまね産業振興財団、島根県商工会議所連合会、島根県商工会連合会

中国経済産業局、(社)中国地域ニュービジネス協議会


【 プ ロ グ ラ ム 】

時 間 内  容
9:30〜12:20
(4F大会議室)
◆あいさつ

特別講演(9:40−11:10)
  「有機の光で世界を照らす 〜三本の矢による産業創生〜」
     城戸淳二氏 山形大学工学部教授 

基調講演(11:20-12:20)
  「プロペラで培った技術で新分野にチャレンジ」
     中島義雄氏 ナカシマプロペラ株式会社 常務取締役 
13:30〜15:00
(4F大会議室)
研究紹介中国各県における研究事例(5件)
15:15〜16:45
(各部屋)
分科会(パネルディスカッション)
    機械,環境,福祉,食品の4つの分科会
17:00〜17:30
(4F大会議室)
◆分科会報告
12:20〜15:00
(2F展示ホール)
研究紹介[ポスターセッション形式] 約40ブースを予定
17:30〜19:00
(4F大会議室
又は遊食倶楽部)
  交流会  (参加費3000円) 



▼△▼ 基調講演,特別講演 ▼△▼
特別講演
講師:城戸淳二 山形大学工学部機能高分子工学科教授 
演題:「有機の光で世界を照らす 〜三本の矢による産業創生〜


[城戸教授プロフィール]
 山形大学工学部機能高分子工学科教授。有機ELの世界的権威。
 「いくら大学で研究しても社会に還元しなければ自己満足に終わってしまう」、「大企業より中小企業の方が話が早いし継続性があるのでやりやすい」、「行政はリーダー不在のところにお金をまいて終わりなのが問題」との考えを持つ。
 1959年2月11日、大阪府東大阪市のプラスチック成型工場を経営する家に生まれる。モノを手でつくることが好きで小学生の頃はプラモデルに熱中。
 84年、早稲田大学理工学部応用化学科卒。89年米ポリテクニック大学大学院博士課程修了。同年に帰国し山形大学へ。95年に助教授、02年11月から教授。02年10月から始まった有機EL国家プロジェクト座長(経済産業省プロジェクト「高効率有機デバイスの開発」研究総括責任者)。02年、高分子学会 学会賞受賞。

座右の銘「成功は成功を呼ぶ」好きなイベント「学生との飲み会」嫌いなイベント「教授会」

基調講演
講師:中島義雄氏 ナカシマプロペラ株式会社 常務取締役 
演題:「プロペラで培った技術で新分野にチャレンジ


ナカシマプロペラ株式会社
 岡山に本拠を置き、国際的に活躍する企業。社名が示すように船舶のプロペラ(スクリュー)のメーカーで、世界一級の技術によりモーターボートから数十万トン級の船まで、あらゆる種類のプロペラの製造を手がける。市場占有率は国内60%、世界30%、名実ともに世界一。
 自社で開発するプロペラの技術以外にも、世界中の優れた技術を積極的に導入しており、現在ヨーロッパの企業5社と技術提携。この提携は、ウォータージェット、ポンプジェットといった最先端の機器の製造を可能にし、プロペラメーカーから船舶推進装置の総合メーカーへの脱皮を促した。





▼△▼ 研究紹介中国各県における研究事例 ▼△▼
‘中国各県で取り組まれている産学官連携研究開発プロジェクト等の紹介’
<研究紹介:プレゼンテーション形式> 15分×5例

  ■山口県=知的クラスター事業における取り組み
   [山口大学地域共同研究センター 助教授 崎山氏]

  ■広島県=大学発ベンチャー
   [潟cーセル 代表取締役 辻氏]

  ■岡山県=都市エリア産学官連携促進事業における取り組み
   [岡山県工業技術センターシステム技術部長 横溝氏]

  ■鳥取県=米子工業高等専門学校における取り組み
   [米子工業高等専門学校 教授 ]

  ■島根県=都市エリア産学官連携促進事業における取り組み
   [しまね産業振興財団 技術コーディネーター 錦織隆行氏]



▼△▼    分科会   ▼△▼
‘ 本音でトーク!
連携実例の紹介も行いながら現状の問題点に迫るとともに、
シーズの事業化にむけての連携のノウハウをつかむ’
分科会名 コーディネータ 県内発表者(パネリスト) 県外発表者(パネリスト)
1.環境 塩村隆信氏
 島根県産業技術センター 
 環境技術科長
 
江角典広氏
 (株)イズコン 常務取締役 
大田要介氏 
(株)トヨ・システムプラント(山口県)
取締役副社長
2.福祉 北村寿宏氏
 島根大学共同研究センター
 助教授
 
高橋正明氏
 (有)ユニプラン 代表取締役 
山崎恵子氏 
(株)ヤマトメック(広島県)
代表取締役
3.機械 堀江 譲氏
 しまね産業振興財団
 技術コーディネータ
守谷光広氏
 (株)守谷刃物研究所 代表取締役 
河合康裕氏
ナカシマプロペラ(株)(岡山県) 
メデカル事業部 次長
4.食品 堀江修二氏
 島根大学共同研究センター
 産学官連携コーディネータ
古野俊彦氏
 (有)桜江町桑茶生産組合 代表取締役 
大石一二三氏   
タングルウッド(株)(広島県)
代表取締役



▼△▼  研究紹介:ポスターセッション形式  ▼△▼
中国地域の産学官関係機関が保有する研究開発技術シーズの相互紹介
 合計 40ブース

■島根県
産=且迺J刃物研究所、 (株)イズコン、 (有)ユニプラン、(有)桜江町桑茶生産組合
学=島根大学、 松江高専
官=島根県内公設試験研究機関

■中国他県
産=ナカシマプロペラ(株)、(協)菊水フォージング、(有)SOMジャパン、(株)ツーセル
学=広島大学、岡山大学、山口大学、鳥取大学、福山大学、米子高専、山口TLO
官=鳥取県産業技術センター、岡山県工業技術センター、
中小総合事業団、中国技術振興センター